こんなとき、どうする?

発芽はタネまきした時の条件によって結果が異なります。
不適条件では発芽しない場合があります。

スムーズに発芽させるには、「温度」「水」「空気」「光」などが関係します。特に「温度」と「水」は重要な条件です。

  • 温度が不足したり、水が不足すると発芽に大きな影響があります。
  • 水をやりすぎたり、温度が高すぎても失敗の原因となります。

天候は毎年異なります。

各作物の発芽に適する条件や性質を十分理解し、資材等を適切に利用して、品目にあわせた管理をすることが必要です。発芽検査月、有効期間をご確認ください。

  • タネをまいたが芽が出ない。タネが悪いのでは?
  • 発芽検査済みの種子をお届けしています。お求めの後に個人で長期間保管された場合、高温、多湿などの保管条件によって発芽力が低下する場合がありますので実質的な保管可能期間、適正条件は種子によって異なります。タネまきされる少し前に余裕をもって、信頼のおける専門店等で購入されることをおすすめします。
  • 発芽がバラバラで揃わない。日数がかかる。
    1. 温度不足、または温度が高すぎる場合。
      各作物の発芽適温をご確認下さい
    2. 水分にムラがあった場合。
      途中で水が不足したり、多すぎてタネが窒息・腐敗した場合。
    3. シソやレタスなど好光性種子(発芽に光が必要な種子)に厚く覆土をした場合。
    4. 土壌条件が不均一で播種床が平らでない(特に直まき作物)場合など。
  • タネまき時期ごとの注意点は?
    • 春まきの作物の場合、早まきすると地温不足により発芽しなかったり、発芽まで時間がかかったり、ムラがでることがあります。特にカボチャやオクラ、スイートコーンなど、発芽に20~30℃の高温を必要とする作物の場合は、播種床に加温資材や保温資材を利用してください。温度計や地温計は必需品です。
    • 夏秋まきの作物の場合は、高温期にタネまきすることが多く、高すぎる地温や乾燥で枯死する場合があります。特に一旦タネが吸収し、発芽し始めたころに乾燥、水切れを起こすとそのまま枯れてしまいます。発芽が揃うまで日よけや水管理に注意してください。
    • ペレット種子の場合は、特にその造粒素材が崩れて中の種子が吸収するまで、十分な潅水が必要です。
    • 鳥や害虫にも注意し、マメ類やスイートコーンなどは食害されないよう、適切に防除してください。
  • 大根やタマネギがトウ立ちした。タネが古いのでは?
  • 大根やタマネギのトウ立ちはタネの性質や新旧の問題ではなく、植物がタネとして子孫を残そうとする生理的な現象です。その時の栽培条件(肥料の効き方や、生育度合い、一定の低温、高温に遭遇したり日長など気象条件)により、一定の条件を満たすと、トウ立ちしにくい品種でもトウ立ちする場合があります。
    品目ごとにその条件は異なるので、そのトウ立ちの生理、条件をご理解のうえ、適期表などを参考にそれぞれの品目や種類、気象条件に合った栽培をしてください。さらに資材などを適切に利用し、トウ立ちを防ぎます。
  • 海外産のタネでなく国内産の種子がほしい。
  • 種子生産地は近年、海外が増加しています。品種によっては国内産の種子がない場合もありますので、ご要望にお答えできないことがあります。
    海外生産の種子は、供給や品質の安定を目指して、気象条件が安定した採種適地で生産を行っており、国内生産種子と同様、生産中の栽培管理、入荷後の検査などを実施しています。遺伝的には国内で採種したものと何ら違いはなく、品質的にも同様です。安心してご利用ください。
  • タネの袋に書いてある通りに栽培したのにうまく行かない。タネが悪いのでは?
  • タネの「素質」は一定の形質にほぼ揃い、その特性が発揮できるように育成・選抜されていますが、タネは生き物です。その後の栽培条件や気象条件により結果は異なりますので、それらに起因すると考えられる不具合についてはその責を負いかねます。
    天候は毎年異なりますので、栽培適期表を参考に無理のない栽培をお願い致します。作物の性質を十分理解し、気候や諸条件に合わせて調整しながら栽培して頂くことをお奨めします。

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